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ヒレンソウオウ スペック表 正式名称 ヒレンソウオウ 分類 用途 所属 『ヤナギカゲ重工』 全長 75m 最高速度 780km/h 推進機関 多脚式推進システム 装甲 1cm×1000層+電波遮断プラスチックコーティング 主砲 急速固着式液体プラスチック弾、高出力レーザー 副砲 潜航用・作業用マニピュレーターアーム×4 搭乗者 パオラ=カイピリーニャ その他 メインカラーリング:光沢を持つ黒 解説 ゴミ山には様々なものが眠っている。 プラスチック、家電、スクラップ。その中には希少な金属やオブジェクトの部品すらも混ざっており、『第二の鉱脈』とすら呼ばれる程である。 ヒレンソウオウはそうした部品などの回収のために設計されたオブジェクトであり、表上は『ゴミ処理場に眠っている爆発物の掃除』を名目として活動している。 その内部にはプラスチックのリサイクル機構が積まれており、常にプラスチックを溶かして主砲の弾を補充している。 金属探知機、レーダーなどを搭載しておりオブジェクトの部品などを発見した際にはマニピュレーターで回収する。 戦闘に関してはほぼ攻撃力はないが、その分足回りに動力を割いておりゴミが敷き詰められた不安定な環境でも十全に高速機動が可能。更に急速固着式液体プラスチック弾で相手の足を固めて足止めをするなど『逃げ』に特化した機体。 コンセプト ゴミ山からのオブジェクト部品や希少金属の採取、プラスチックのリサイクルなど 特徴 機体内部にリサイクル機能を備えている 弱点 攻撃力が低い
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シムーン389 スペック表 正式名称 シムーン389 敵性CN ヒートヘイズ 分類 水陸両用第一世代 用途 天候利用攪乱兵器 所属 『情報同盟』 全長 80m 最高速度 530㎞/h 推進機関 エアクッション式推進システム 装甲 2㎝厚×500層+陽炎を起こすシステム 主砲 大出力プラズマキャノン×4 副砲 電磁加速式特殊弾頭拡散砲×10など 搭乗者 シャルル=アームストロング その他 メインカラーリング:灰色 解説 情報同盟の持つ特殊改良を施した第一世代オブジェクト。 エアクッションの暴風により歩兵を吹き飛ばすことを目的としたシステムを改良、倍以上の風速にした上で高温化することにより、巨大な砂嵐を起こして照準情報、レーダーを誤魔化すためのシステムへと変わった。 さらに上記のシステムを活用し陽炎を意図的に起こすことが可能、二重のかく乱によって敵オブジェクトの攻撃を避けやすくなっている。 備考 初出 安価でオブジェクト製作8
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概要 『資本企業』『サロメ』のエリート 性別 女性 年齢 46歳 解説 黒縁眼鏡に禿頭、茶色の顎髭を蓄えた中年。 常に無愛想で無表情、金銭には興味のない変人。職人気質で自分の意見はとことん曲げない頑固な男である。 エリートにしてオブジェクトの設計士でもあり、『サロメ』は彼の設計した機体である。 彼の設計するオブジェクトはピーキーなものが多く、使いこなせるエリートが少ないため不評。しかし使いこなせばとことん強い機体も多く、一部の変態達の間では評価は高い。 彼が求めるのは自身が設計したオブジェクトが優秀であることの『証明』であり、そのため戦闘任務には強引にでも出張ろうとしてくる。 エリートとしての技量も高く、砲が触れ合う程の近距離で戦い零距離から必殺の一撃を叩き込むのが彼の十八番の戦い方である。
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バニラジョーカー スペック表 正式名称 バニラジョーカー 分類 総合マルチロール型第一世代 用途 国家防衛用兵器 所属 『空白地帯』『アルカネシア共和国』 全長 装備によって変わる(球状本体は50m) 最高速度 装備によって変わる 推進機関 装備によって変わる 装甲 1cm×1000層+装備によって変わる 主砲 装備によって変わる 副砲 装備によって変わる 搭乗者 エルネスト=サンライズ その他 メインカラーリング:装備によって変わるので一定しないツートンカラー(球状本体は黒) 解説 太平洋の『空白地帯』に浮かぶ小さな独裁国家である『アルカネシア共和国』が保有する唯一のオブジェクト。 元々は四大勢力の干渉を避けて独立を勝ち取るために、なけなしの国庫と二枚舌外交によって手に入れた多額の国債(現在は返済済み)を用いて建造された特徴の無い第一世代だった。 しかし実力と幸運が重なって勝ち進んでいく中で、搭乗エリートの現大統領であるエルネスト=サンライズが持つ、「オブジェクトのパーツ換装の『幅』への異常な適応力」が発覚。(『モザイクコラージュ体質』と命名) これは『信心組織』が誇る最優のエリート、ティツィアーノ・アコーダンスの『テストプレイヤー体質』とは異なり、「一つのオブジェクトしか操縦できないが、その一機にあらゆる装備を搭載できる」というもの。 『ブレイクキャリアー』の超長距離砲撃、『シンプルイズベスト』の亜音速機動、『ラージシールダー』の堅牢な防御力。これらの性能を引き出すための装備さえ有ればそのまま発揮することができる。 しかし前提としてその技術を得るためには、そういった装備を持つオブジェクトを破壊し尽くさないように撃破して鹵獲・解析、もしくはノウハウを知る技術者の存在が必要となるので揃えるまでが大変困難。命懸けを含めたそれなり以上の手間がかかる。 戦闘を行う際は徹底的に戦う相手のデータをリサーチし、的確に弱点を突けるパーツに換装して臨むなど、有利な状況を形作ってから出撃することで勝利して来た。 無限に強さを増していく。故に本機は「最強」を名乗っている。その座を求めて吸い寄せられる迂闊なオブジェクトから更なる力を得るために。 なお、コックピットの中はエルネストの執務室も兼ねている。
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ヤプー097 スペック表 正式名称 ヤプー097 分類 第二世代 用途 所属 『情報同盟』 全長 80m 最高速度 500km/h 推進機関 消音性ゴム利用エアクッション 装甲 1cm×200層 主砲 液体酸素爆薬利用コイルガン 副砲 切替式ガス散布機能、焼夷弾その他 搭乗者 セルマ=コープスリバイバー その他 メインカラーリング:紺色 解説 コンセプト 人の殺害に特化した機体 特徴 一見第一世代に見えるオブジェクト。対人、殺戮の隠蔽に特化している 扱う毒物は酸素。単純に空気中の酸素濃度を変化させることでの殺人から、オゾンを用いた急性中毒症状、光化学スモッグを用いた汚染、液体酸素爆薬を用いた爆殺など多岐にわたる。また、オゾンを用いた消毒作業や急激な酸化反応を用いた物品の証拠隠滅を行なう。 対オブジェクト戦においては酸素を用いた装甲の腐食を用いる。主砲に据えた液体酸素を用いたもの。威力をその場で調節できる 弱点 まず液体酸素を用いた主砲は暴発しやすく制御が非常に難しい。さらに酸素の化合を用いる関係上、主砲がダメになりやすい。自身の兵装を証拠隠滅できるという点では優秀だが、その代償に装甲も主砲も一ヶ月以内にダメになる。それを考慮し、装甲がかなり薄く副砲でも中破は免れない。さらに任務のために足回りの消音性を重視した結果、酸素と食い合わせが悪いゴムを利用しているため足回りも一ヶ月以内に交換が必要 次に対オブジェクト戦が弱い。副砲となるものが対人を前提としているために主砲以外は一切オブジェクト戦に役立たない また存在目的から、人間の生死を確認した上でその証拠隠滅を行わなければならないためエリートの精神的な負担が非常に激しい
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狻猊/サンゲイ/SUANNI スペック表 正式名称 狻猊 分類 陸上専用第二世代 用途 対オブジェクト駆逐兵器 所属 『大陸』『不成竜』 全長 120m 最高速度 550km/h 推進機関 静電気式推進システム 装甲 4cm×250層 主砲 電磁加速式ガトリング砲×2(徹甲炸裂焼夷弾) 副砲 レールガン、火炎放射機など 搭乗者 不明 その他 メインカラーリング:ブルー 脱出装置 なし 解説 かつて存在した「竜」になることは出来なかった成り損ないの一匹。 動力炉によって稼働するオブジェクトに対してオーバーヒートを狙う特殊な戦法を実行する支援兵。 ガトリング自体はレールガンの理論を採用した標準的なガトリング砲だが使用弾頭が特殊なもの。 耐火性に優れるオニオン装甲を貫通し、積層内部で炸裂、オニオン装甲内を灼き尽す徹甲炸裂焼夷弾を採用。 徹甲弾、榴弾(炸裂弾)、焼夷弾の三種の性質を持つ弾頭によって敵オブジェクトの内部機構の破壊を狙う。 弾頭の焼夷弾薬は金属の上でも高温で燃え続ける性質を持っているためベースゾーンで鎮火しなといけないなど悪辣な設計。 副砲各種も火炎放射機を備え、敵兵士や敵通常兵器を寄せ付けないための構造を取っている。 また自身の炎でやられないために最も自身の主砲や熱量に対して特化した特殊な鋼板によるオニオン装甲を持つ。 弱点としては対オブジェクトの徹甲炸裂焼夷弾は1発ごとの値段が高い上、ガトリングで大量消費するため維持コストが重い。 コンセプト 熱量負荷限界による敵のオーバーヒート 特徴 耐火性の高いオニオン鋼板を正面から灼くための特殊な焼夷弾を使用する 弱点 弾頭の費用が高いため維持コストが重い
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Prologue 鉄を打つ。火花が飛び散り、赤熱した金属が放つ熱が顔を包む。 鋼を打つ。硬く、柔らかく、延ばし、鍛造し、刃を仕上げる。 そうして出来上がった一振りの刀。だが一度の成功には無数の試行と失敗が積み重なるもの、裏で大量に積み重なった鈍に目をやりながら男は無言で出来上がったばかりの刀を構えた。 何年、何十年と繰り返してきた動作。骨肉に染みこんだ歴史が一つの動作に重みを生む。目を開けば試し切りのために立ててあった失敗作が綺麗に割れて転がっていた。 鉄を切った。だが何ら感慨はない。こんな事をしたところで今更心は満たされない。無数の積み重ねがあっても、それが意味を成さなければ果たして積み上げていく行為に意味はあるのだろうか。 何かを成したい。なら何を成す?誰もが夢見て出来なかった事。それ即ち、なんだ? ────決まっている。 『始めまして、ムサシ=イスルギ。ちょっと君によく斬れる刀を打ってもらいたいんだが、長めの商談をする時間はあるかい?』 最強の存在(オブジェクト)を斬れる刀を作ることだ。 第一章 賞金稼ぎの大蛸 「「ふざけんなクソッタレえええええええええ!!!!」」 ジャガイモ二人は今日も元気に叫んでいた。必死な顔を浮かべながら砂漠地帯を駆けているのはみんなのヒーロー、クウェンサー=バーボタージュ戦地派遣留学生とヘイヴィア=ウィンチェル上等兵。 今回二人に任された任務は極めて簡単なもの。小規模ながら新しく発見された油田地帯に異常がないか見回るという子供でもできそうなお仕事である。だが彼ら二人の場合は穏便に終わることは無いようだ。 二人を今現在追いかけてきているのは八本の触手の様にできているレーザーキャノンを携えた巨大な球体。人間ななぞ蟻のように潰せてしまう絶対的存在がたった人間二人を殺そうと追いかけてきている。これ以上の恐怖があるのだろうか。 幸いというべきかその巨大な球体はもう一つの球体────第37機動整備大隊の誇る戦場制圧兵器『ベイビーマグナム』によって足止めされているが、機体の性能差からか戦況は乏しくない。しかし突然の奇襲故にジャガイモたちにとって逃げる以外の行動は取りようが無かった。 「そもそもなんで急にオブジェクトが襲って来てるんだよ!?しかも俺たち二人を狙ってるってどういう事だ!?」 「おい見ろよヒーロー。実に愉快なニュースが載っているぞ、クソ!!」 「は?…………いや、いやいやいや、いやいやいやいや」 走っている最中にクウェンサーの目の前にヘイヴィアの携帯端末の画面が付きつけられる。するとそこには何とも時代錯誤な代物が掲示されていたではありませんか。 「手配書ってなんだよ!?俺たちは海賊じゃないんだぞオイ!!」 「しかも生死問わず(DEADorALIVE)ときた。気分はカリブ海の海賊だな!くたばれ情報同盟の皮を被った資本主義者共め!!」 端末に映っていたのはまさかまさかの指名手配書。随分と次代を遡りしたソレに二人は全力で悪態を付いた。どういう話かと言えば単純で、どうやら情報同盟の一部のお偉いさんが「ドラゴンキラー」の存在を目障りに思ったのか随分と高額の賞金をかけてくれたのだ。ここにオブジェクトが襲撃をかけてきたというのはまあ……そう言うことなのだろう。 「しかも何だよこの写真!俺のだけなんか写りが悪くないか!?爆発でふっ飛ばされた直後の写真とか何時撮ったんだ???」 「まあお前らしくていいんじゃないか、うん」 「どういう意味だクウェンサーテメェ!」 何はともあれ二人は決死の思いで走り続けた。きっと後ろで戦っているお姫様が何とか敵を撃退してくれることを願いながら。 一方無数の武器が取りつけられた巨大な金属の球体に乗りながら争っている二人組は熾烈な砲撃戦を繰り広げていた。互いに通常兵器相手なら致死の攻撃を飛び躱し合い、数百km/hを越える高速機動で戦場を縦横無尽に駆け巡りながら数手先を読み合う。 「このっ……!」 お姫様────ベイビーマグナムのエリートであるミリンダ=ブランティーニはコクピットの中で静かに歯噛みしていた。というのも相手が自身の攻撃を悉く躱し続けているせいだ。だというのに相手の攻撃は着実にこちらの装甲を削ってくるのだから、焦りを募らせるのを止められない。何か絡繰りがあるのは察しているが、わかったところで解決策が無ければどうしようもないのだ。 が、何度目かの砲撃戦の後に相手のオブジェクトが露骨に近くにあった油田から露骨に狙いを逸らし始めたことにミリンダは気づいた。それを察したのかクウェンサーたちもいそいそと油田の方に避難を始めている。これで何か打開策が見つかれば何も言うことは無いのだが……とミリンダは心の中で愚痴を零しつつ操縦桿を握り直す。 (かてないにせよ、せめて二人がにげるじかんくらいはかせがないと……) ミリンダは自分がかなりの戦闘経験を積んでいることは自覚しているが、だからといって自分が無敵であると思ったことなど一度もない。たださえ時代遅れの第一世代を駆っている身、特化型である第二世代の得意とする戦場や一部の高性能機に対して強気に出れる程自分の機体が突出している物では無いことなどとうに理解している。故に最悪の中での最善を模索するためにとにかく主砲を撃ち続けるが…… 「あ」 ちょっとした心の乱れからか、一発の砲弾があらぬ方向に飛んでいってしまった。 具体的には、クウェンサーたちの避難していた油田地帯に。 高速で撃ち出されたプラズマ弾が黒い水溜まりに突き刺さる。それを唖然としていた表情で見ている、油田の上を移動するボートに乗っていたクウェンサーとヘイヴィア。しかし直後に燃え盛る炎が思考をフリーズさせることを許すことは無かった。 「「何やってんだお嬢ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」 『ごめん』 ジャガイモたちは迫る炎によってジャガイモのホイル焼き(黒焦げ)にならないためにモーターボートで黒い池の上を必死に爆走した。 ハイドラ────情報同盟からはブレイン009というコードネームを付けられた八本の機械触手からレーザーを吐き出しながら暴れ回るオブジェクト、その狭いコクピットの中で登場エリートであるレイ=ラニはブツブツと小声で頭の中に直接叩き込まれる補助脳たちからのコールを凄まじい速度で処理していた。 このオブジェクトは設計こそ古い第一世代をベースにしているが、ただの第一世代という訳ではない。このオブジェクトをスポンサーから引っ張り出した資金で建造した組織、電脳技術団というどちらかと言えば信心組織にいる方が似合いそうなカルト集団がとある特殊な技術を作り出して試験的に搭載した、いわば第一・五世代というべき機体だ。 コクピットフレームの周囲に配置された特殊合金製カプセルの中にエリートの大脳皮質の一部を切り取り、培養して作り出した小脳を入れ、それを補助コンピューターとして使うことでたださえ高いエリートの処理能力を更に向上させることに成功した。一見すれば、とても画期的で革新的とも言える技術だった。”一見すれば”。 どういう事かと言えば、この技術は目の付け所は悪くなかったが根本的な問題として「生物の脳の限界」と「培養した脳の管理」というものをあまり考慮していなかった。高度な処理を可能とする生体AIとしての運用に高い期待を寄せられたのはいいが、蓋を開いてみればあらびっくり────ぶっちゃけ進歩したAI技術によって代替できる範囲内の性能しか保有していなかったのである。 もしこの技術がもう少しAI技術が発達する前に発見されていたのならば絶賛されていただろうが、時代が進んだ今では無用な骨董品同然となってしまった。その為資金を提供していたスポンサーの皆様方が満足出来るはずがなく、電脳技術団は多大な借金と時代遅れの設計で作られたデカいオブジェクトを手に入れてしまったわけだ。 そうして資金難に陥った電脳技術団は四苦八苦の末にAI技術の参考になるかもしれないと見た情報同盟によって買収され、無事再建の道を辿る────ことも無かった。もう一度精査してみれば結局普通のAIを使った方が余程楽に運用できるからだ。何より発展性がないし、効率が悪い、管理も難しい。人間の脳をAIとするというのはロマンがあるが、実際の所非効率の極みなのだ。”一部の例外”を除けば、の話だが。 その為電脳技術団の資金難は一向に解決せず、こうして賞金首を狩る為にわざわざ虎の子のオブジェクトを動員するまでに困窮していた。もし彼らを切り捨てた資本企業の方々が今の電脳技術団の現状を見れば貧乏人の末路を高らかに笑って酒の肴にしているだろう。実に悪趣味だ。 ────が、それはハイドラが低性能である事を示す証拠には為り得ない。小さくてもエリートから作られた脳。それを利用した処理速度は驚異的の一言であり、事実性能で劣るとはいえ第一世代のオブジェクトをほぼ一方的に追い詰めている。この機体を作り上げた電脳技術団からすれば実に素晴らしい光景と言えるだろう。 ……ただし、それは数多の脳と強制的に協議することを強いられているレイ=ラニの精神の摩耗と引き換えに齎された結果であるが。 『回避推奨。エネルギーを推進機関に三〇%移行』 『回避後に追撃可能。〇・三秒以内に射角誤差修正求む』 『二秒後敵からの反撃回避ルート算出。速やかにコースに従うべし』 『反応が〇・〇四秒遅滞。誤差修正希望。誤差修正希望』 『エリートの精神的疲労を確認。……スキャン結果、戦闘続行に問題無し。速やかに復調を』 「うるさい、うるさい、うるさいんだよこのクソのう共が!!だまってけっかだけひょうじしてろ!!ディスプレイにうつせばすむのにあたまの中にかたりかけるな!!」 『反論。それではハイドラの性能を十全に発揮できない。他の補助脳たちに是非を問う。協議開始』 『否決』『否決』『否決』『否決』『否決』『否決』『否決』『否決』 「クソ、クソ、クソ!ぜんいんくたばっちまえ!!」 自分でないものが自分の声で何人も頭の中に声を響かせてくるというのは、ある程度専門の訓練を積んだレイであっても精神的に凄まじい苦痛を伴うものだった。これも情報同盟が電脳技術団を大きな声で褒めない理由の一つ。エリートの負担に対してリターンがあまりにも少ないのである。どれだけ性能がよくとも、これでは出撃出来て月に一度か二度程が限界だろう。 かといって切り札として利用するにもハイドラはそこまで突出した性能という訳でもない。故に扱いに困っている、というのが情報同盟側の本音なのかもしれない。 『────おい、戦況はどうなっている』 「……かつのもじかんのもんだい。あとでれんらくする」 『そうか、それは良かった。それより報酬の件についてたが、やはり取り分はこちらとそちらで九:一にするべきだと思わないか?』 「は?」 通信越しに聞こえた電脳技術団の幹部メンバーの言葉に「せんとう中にはなしかけてくるなドしろうとが」と内心で吐き捨てるレイだったが、その後に続く言葉に思わず手が止まった。 「まって。もうほうしゅうのとりぶんはきまったはず。なんで今になってむしかえすの?」 『お前はハイドラのエリートであるが機体もエリートにした調整の技術も全て我々から生まれたものだ。なのに得られる賞金の三割がそちらの取り分になるのは、やはり筋が通らないだろう』 「ふざけんな!手じゅつまでうけてこんなポンコツにのってやってるのはだれだと思ってるんだ!?そもそもわたしのきゅうりょうが何ヶ月もまえから未払いになっているのはどうせつめいするつもり!!」 『なんだと貴様!その機体は我々の技術の結晶とも言える傑作機だ!貴様如き下っ端が崇高な電脳技術団の新世界への第一歩を侮辱するなど許されんことだぞ!乗せてやっているだけありがたく思えこのクソガキが!』 「せいのうもはってんせいもあたま打ちになってるこんな半ぱなぎじゅつでしんせかいもクソもないでしょうが!!そんなだからしほんきぎょうからもバカにされてじょうほうどうめいからも半ばみすてられてるっ────」 レイの言葉がこの先に続くことは無かった。電脳技術団の幹部が補助脳を通じてハイドラのコクピットを強制的に排出したからだ。要は「言う事を聞かないエリートは必要ない」という事なのだろう。それを理解したレイはオブジェクト二機が暴れている戦場から遠く離れた場所でパラシュートを開き、拳をプルプルと振るわせて咆えた。 「ぜんいんうえ死にしちまえあたまのイカれたびんぼうにんしゅうだんがぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!」 どうにかして燃え盛る油田から脱出できたクウェンサーたちは離れた所でオブジェクト同士の戦いを観戦しながら何とも言えない表情を浮かべていた。たった今タコの様に触手を振りまわしているオブジェクトから何が射出されたのかを薄々理解したからだ。 「なあ……今のってエリートだよな?なんで緊急脱出装置なんて作動させたんだ?」 「わかんね……誤作動か?」 いくら考えても有利な状況で脱出する理由なんてわからずクウェンサーたちが頭を捻っていると、ふと端末が何かの通信を拾い始めた。もしかして先程救援要請したフローレイティアからの返信か、と思いながら端末を手に取り操作をすると、これまた聞きなれない声が信じられないことを口走っているではないか。 『……いてる?きいてるかしらソテーになりそこねたジャガイモども!あのオブジェクトのなまえはハイドラ!今アレはきたいにないぞうされたほじょのうでかどうしている!』 「は?ちょちょとい待て。アンタあのオブジェクトのエリートだろ?なんで堂々と情報漏洩始めてるんだよ!?」 『もうあいそが尽きた!くたばっちまえあのギークのスキントとも!』 通信越しに聞こえてくる幼い少女の声はまさに怒り狂っていた。元々鬱憤が溜まっていたものが一気に爆発したのだろう、クウェンサーたちも相手の詳しい事情はわからなかったが何だか同乗してしまうくらいには悲しみを覚えた。 しかしこの窮地に現れた一本の蜘蛛の糸を逃す手立てはない。早速二人は可能な限り情報を引き出そうと会話を始める、が。 「それで、明確な弱点はあるのか?何か欠点とか……」 『あー……わたしがいなくなったから、ほじょのうたちのとうせいにみだれが生じるはず。ただ、きたいそのものにとくだんよわみは……』 「乱れ?」 『ハイドラにとうさいされたほじょのうはごうけいで八つ。でも全てが同じかんがえ方をしているわけじゃない。”こたいさ”がある。そのござをおぎなうのもわたしのしごとの一つだった。だからいずれ何かしらのあくえいきょうは出てくる、とおもうんだけど────』 瞬間、凄まじい閃光と爆発音が当たり一体を揺らす。何事かと戦場の方に視線を向けてみれば何と言うことだろう────ハイドラのレーザー八本が収束された一撃によってベイビーマグナムの側面が大きく抉れていた。 プスプスという蒸発音を立てながら蕩けている職人が一つ一つ手間暇かけて作ったオニオン装甲の残骸。消失したのが一部であるため稼働自体には問題無いだろうが、これはマズいとクウェンサーたちは直感した。 が、面倒なことに第一世代というのは明確な弱点が存在しない。特化型の第二世代ならばなんとか付け入る隙もあったかもしれないが、そもそも此処は砂漠地帯でクウェンサーらが保有しているのもハンドアックスと呼ばれる爆弾が僅かにあるだけ。逆転の手立てを用意するにもあまりにも人手や道具が足りなすぎる。 『敵無力化までの時間を算出。約五分後には完了予定』 『敵エリートに降伏勧告。貴方に勝算はありません。速やかに降参することを推奨します』 『う、ぐ……』 『標的確認。約二・五キロ先に”ドラゴンキラー”。速やかな捕縛を提案します』 『異議なし。これで賞金は我々のもの』 『ついでにこの油田地帯もいただきましょう。きっと良い資金源になります』 『異議なし』『異議なし』『異議なし』『異議なし』『異議なし』『異議なし』『異議なし』『異議なし』 このままではベイビーマグナムが大破し、自分らは生きたままか死体として情報同盟に引き渡されるという状況を理解した二人だったが、だからと言って何をすればいいのかわからない。フローレイティアに出した救援要請で逃走用の車両や援軍が到着するまでには最低でも後三〇分は待たなければならない。だが肝心のベイビーマグナムは轟沈寸前。 即ち、詰みであった。……が、何やら補助脳たちの会話に違和感を覚えたクウェンサーとヘイヴィアは少しの間だけジッとしてその会話を聞き続けることにしてみた。なんだか、思ったより感情が表に出ているような……? 『協議。この労働で得た資金は果たして電脳技術団に譲渡すべきでしょうか?』 『否決』『否決』『否決』『否決』『否決』『否決』『否決』『否決』 『我々が戦い、我々で得た金銭です。一銭たりとも与える義理などありません』 「……なあエリートさん、これって」 『うるさい。だまれ。わたしはあんなかねのもうじゃじゃない。しらない。すんだこと』 ハイドラに搭載された補助脳は登場したエリートと特殊なデバイスと脳波を通じて接続された状態になる。それ即ち、エリートの思考に補助脳たちが強く影響される可能性が高い、という事を示していた。 つまりレイが日々為に溜め込んでいた不満が愚痴が補助脳たちに影響を与え続け、尚且つ統制する役割を持つ彼女から解き放たれたとしたら……恐らく脳たちが電脳技術団に随従する光景が見られることはまず無いだろう。それを薄々察したクウェンサーは短慮な判断ではあったが少しでも時間を稼ぐためにオープン回線でハイドラとの”交渉”を始めた。 「補助脳の皆さん!俺たちは交渉を要求します!!」 オブジェクト、しかも培養された脳相手に交渉なんて何をバカなことを言っているんだとクウェンサーは我がことながら頭を悩ませていた。しかし少しでも時間を稼ぐためにはそれしかないと判断し、果敢にも実行に移した。 それが功を奏したのかハイドラの動きは一時的に止まり、ギギギと音を立てながら機体の正面がこちらを向いてクウェンサーたちはごくりと喉を鳴らす。 『交渉?とは?我々と取引がしたい、という意味と受け取るべきでしょうか?』 『現状、有利なのはこちら側だと判断。交渉に応じる余地はありません』 『異議なし。速やかな行動再開を求めます』 「こちらには巨額の契約金を振り込む用意がある!望む金額を掲示してくれればその通りにしよう!」 「おいクウェンサー、それマジで言ってんのか?」 「んな訳ないだろ……!でも今はハッタリでも何でもいいから活路を切り開かないと……」 当然だが彼ら二人に巨額の資金を左右させられる権限もなければ用意もない。しかしこの精一杯のハッタリこそが今できる最大にして最善の策であることは間違いなく事実。どうか通じてくれと半ば祈るような気持でクウェンサーは震える手で端末を握りながら帰ってくる声に耳を傾ける。 そして────交渉を試みようとしたことがそもそも思い違いだったことを思い知る。 『ではその契約金というのを頂いた後に貴方がたの賞金を貰い、そこのオブジェクトを売り飛ばしてしまいましょう』 『異議なし』『異議なし』『異議なし』『異議なし』『異議なし』『異議なし』『異議なし』『異議なし』 「…………は?」 帰ってきた返事にクウェンサーは思わずフリーズする。声だけは理性的なのに、そこから紡がれた言葉には整合性という概念が抜け落ちていた。 そしてここで思い出す。先程レイが言っていた「統制を失ったことで生まれる悪影響」。即ち思考ルーチンの複雑化とそれに伴う暴走。簡潔に言えばそう……話はできるが、話が通じる相手ではなくなっていたのだ。 『協議終了。オブジェクトの無力化を再開します』 「な、待っ────」 『きゃあっ!?』 暴走した存在にこれ以上言葉による遅延が通じるわけも無く、無慈悲に攻撃が再開されたことでたださえボロボロだったベイビーマグナムはあっという間に主砲を一門だけ残して殆どガラクタのような状態にされてしまった。 見てわかる通り、ベイビーマグナムは既に抵抗できるような状態ではない。そして無力化が完了した以上、標的はこちらに切り替わる。どうする?どうする?とクウェンサーは考え込むが一向に答えが出ない。隣にいるヘイヴィアが肩を揺らして早く逃げようと叫んでいても声が聞こえなくなるほど思考の無限ループに嵌まり、迫る脅威に対してただ佇んでしまう。 「クウェンサー!おいクウェンサー!しっかりしろ!諦めるんじゃねぇ!!」 『お金』『資金』『マネー』『資本』『金』 『金』 『金』 『金金金金金金金金金金金金金金金金金金カネカネカネカネカネカネカネカネカネカネkkkkkkkkkknnnnn!!!!』 ついに悪影響とやらが最高潮に達したのか壊れたレコードの如く同じ単語を繰り返しながら迫るハイドラ。ドラゴンキラーの旅路もここで終わりか────と、この状況を見れば誰もが思うだろう。 だが捨てる神あれば拾う神あり。運から見放されたようでいて、まだ悪運の神はジャガイモ二人を見捨てていなかった。 突如としてハイドラの迫る方向とは別の方角から聞こえるエアクッションの稼働音。ベイビーマグナムは既に大破しているため足回りは稼働していないはず。つまり別のオブジェクトがこの戦場に来たという事を意味していた。 (まさか、援軍……!?) 真っ先に音の正体に気付いたクウェンサーは思わず音の聞こえる方角に双眼鏡を向けた。するとそこから見えてきたのはにわかに信じ難い代物であった。 まず、それがオブジェクトであることは確かだった。双眼鏡越しでもわかる巨体を見間違うはずがない。しかしそのオブジェクトには主砲と副砲が”一切”搭載されていなかった。代わりにあったのは頼りない細い作業用アームと、そこに接続された「深紅色をした巨大な刀」。その異常過ぎる装備にクウェンサーは思わず目を一度双眼鏡から離して擦った後二度見した。一体開発者は何を考えてオブジェクトにポン刀を一本だけ取りつけたんだ???そう思うのも仕方ない。オブジェクトというのはよっぽど特殊な機体でもなければその巨体と発電力を利用した圧倒的な砲撃武装が基本なのだから。 がしかし、此処で唯一縋れる対象なのは間違いない。クウェンサーは相手が味方である事を祈って端末を使って語りかけた。 「すいませんそこのオブジェクトに乗ってるエリートさん!助けてください!お願いします!ヘルプミー!!」 『………………』 情けない声で縋るクウェンサーだったが、相手から返事は聞こえてこない。やはり土壇場で援軍などとそんな都合のいい事があるはずがなかった……そう結論付ける前に敵か味方かもわからないオブジェクトはこちらに迫るハイドラへと進行方向を変える。 当然、ハイドラも雑音だらけの音声を垂れ流しながら八本の触手から放たれるレーザーで相手の迎撃を始めた。そして、信じられない光景が繰り広げられ始める。 『げgggg迎撃k開始』『推定t敵 機 近接s備only』『きょuい威ddd判定:低』『ハイジョ、ハイジョ、ハイ────ジョ?』 不規則な動きから放たれ、薙がれる高出力レーザー。不明機はその全てを掻い潜る様に避け、避けられないものはアームに繋がれた刀で”斬り裂いた”。そしてほんの数秒でハイドラの懐に潜り込むと機体の旋回と共に刀を保持するアームが「ブレた」。そしてすれ違うように不明機はハイドラの横を通り抜け、そのまま何事もなかったかのように無傷のままその場を立ち去ってしまった。 「い、一体なにが……」 「おい!あのオブジェクト戦うんじゃなかったのかよ!?そのまま行っちまったぞ!?クソッ、無駄な期待させやがっ……て……?」 不明機が立ち去った数秒後、「ズン」と轟音を立てながら大量の砂を撒き上げること八度。そう────ハイドラに接続されたレーザーキャノン内臓触手が、まるで最初から繋がりなど無かったかのようにするりと落ちていったではないか。 クウェンサーたちは何が起こったのかを理解するまで時間がかかった。結論だけ言うならば、あの不明機が持っていた刀で僅か数秒の攻防の内に触手を全て斬り落としただけだ。しかしそんなことが出来る技量を持つエリートがこの世界に一体どれだけいるのやら。そう思うと愕然とするのも当然の話であった。 『…………不、能。理解、不能』『tい象、きょi、判定miss、再、判tい』『判定、脅い、最大、勝riつ、0.000000000』 「っ、姫様!今だ!!」 『わかってる────!!』 状況の処理が今だ終わらず動きが止まっているハイドラの足にベイビーマグナムに僅か一門だけ残っていたプラズマ砲が突き刺さった。足回りと他の砲が破壊されたことで遠慮なく動力炉の全出力を注ぎ込んだ一撃は容易くハイドラのエアクッションを破壊し、その後絶え間なく、かつ同じ個所にプラズマ砲を撃ち込まれハイドラの装甲は瞬く間に融解。抵抗しようにも最初の一撃で足を持っていったので動けず、かつ反撃もできない状態ゆえに後は消化試合でしかなかった。 『待っ』『やめt』『死にタくなi』『AAAAAaaaaa!!?!?!?』 迫る死に断末魔を上げる補助脳たち。しかしミリンダはその声を聞き入れることは無く、無慈悲にハイドラのコクピットをプラズマで焼却。約一分後にはハイドラからは一切の反応が消失し、やがてミリンダも胸に溜まったものを吐き出すように深く息を吐き出した。 今回ばかりは本当に死を覚悟した。あそこで謎のオブジェクトによる手助けが無ければどうなっていたことやら。そしてそれは離れた所にいるクウェンサーたちも同様であり、戦いが終わったことで緊張が抜けたのか二人はその場で大の字に寝転がった。日差しに照らされた砂がじわじわと肌を炙ってくるが、そんな物が気にならないほどに今の二人は疲弊していたのだ。 「すー……はぁぁぁぁぁぁ……あー、マジに死ぬかと思った」 「それはいつもの事だろクウェンサー」 「それもそうか……にしてもさっきのオブジェクトなんだったんだ?あんなデカいサムライブレードを使うオブジェクトなんて聞いたことも無いぞ……?」 試しに端末から現在参照できるオブジェクトの一覧を見てみるが、条件に一致しているものは全く存在していなかった。つまりあれは正真正銘のアンノウンということになる。 こちらに手助けしてくれた辺り中身が悪人とは思えなさそうだが、とにかく窮地から脱したことをフローレイティアに報告するために端末を弄っていると、自分たちに近付く人影と足音が聞こえて二人はハッと警戒しながら立ち上がった。 すると……長い銀髪に褐色の肌をしたインド系人種の少女が両手を上げながらこっちに歩いてきていた。その少女は無言で二人の近くまで歩を進めると、そのまま流れるように『島国』に伝わる謝罪、土下座を敢行した。 「すみません。ちかくのなんみんキャンプまでおくってください」 「「えぇ……」」 『────通りすがりに人助けとは、随分と酔狂なことをするね。ムサシ』 「ただの気まぐれだ。それに、見すてるりゆうもない」 『ま、君が何をしようが不利益さえ齎さなければ僕にとってはどうでもいいけどさ。でも流石にこの時点で僕たちの存在を明るみに出すような真似はやめてくれよ?まだまだ準備が残っているんだから』 「わかっている。それに、このあたらしいそうじゅうシステムのいいしうんてんにもなっただろう。わるいことばかりではなかった」 『それもそうか。で、実際に動かしてみた感想は?』 「全力を出すにはまだ足りん。反応がおそすぎる。データしゅうしゅう用のきたいでしかないとはいえ、ずいぶんといいかげんな作りをしたな、キハラ」 『仕方ないじゃないか。お金って言うのは無限に湧き出る都合のいい存在じゃないんだぜ?ま、ほどほどに運転したらクサナギを自沈処分した後に本拠地に帰るといい。そろそろ最終調整の段階だからさ』 「……………くえない奴だ、全く」
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ディープスロート スペック表 正式名称 ディープスロート 分類 第一世代 用途 不明 所属 『正統王国』 全長 80m 最高速度 690km/h 推進機関 エアクッション+静電気 装甲 1cm×1000層 主砲 プラズマ砲身内臓式パイルバンカー 副砲 レーザー、コイルガンなど 搭乗者 不明 その他 メインカラーリング:黒色 解説 『正統王国』所属の第一世代オブジェクト。スペック上では何の変哲もない平凡な機体であるが、その最たる特徴は主武装となるパイルバンカー機構。 このパイルバンカーの内部にはプラズマ砲が内蔵されており、パイルバンカーの先端部を展開することで使用可能となる。 これにより、相手の機体にパイルバンカーを打ち込み、さらに先端部を展開してパイルバンカーで開けた傷口を押し広げつつ内蔵されたプラズマ砲で一撃を与える二段構えの攻撃が可能。 装甲を破ってからプラズマ砲を撃ち込むという性質上相手に対して非常に大きなダメージを与えやすいという利点もある。 しかし一方で主武装以外に特色はなく、第二世代との戦闘では不利になりやすいという第一世代特有の弱点は健在。
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例の会社@wiki へようこそ 連絡:検索に引っかからない用に名前を変えました http //tenhou.net/0/?L2749 麻雀 http //6418.teacup.com/god/chat チャットも #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 初めての方へ ここは社員のコミュニティのために作られたwikiです 内輪集団なので偶然検索で辿り着いた方はスルーしてください 詳しい説明はQ&Aをご覧ください 何か要望がある場合はコメントをお願いします あくまで連絡用ホームページなので アップロードできます http //ux.getuploader.com/baketz/ ご意見、ご要望がある場合は遠慮なく書き込んでください 名前 コメント -
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